面接官は、なぜ人間性を知りたいのか

なぜ人間性を知りたいのか。

もちろん自分たちの企業の社員として、ふさわしい人間
性をもつ人を採用したいからです。

僕が思うに、人はそれぞれ価値観が異なるがためにそれ
ぞれ考え方が異なるし、それぞれ違った感情をもったり、
違った行動を起こすように思います。

ではその価値観とはどのように形成されるかというと、
生まれたときから現在に至るまでに、さまざまな環境における、
その人の経験にもとづいて、徐々に形作られたものだと思
います。

ですから価値観・人間性は一朝一夕に変えられるものではなく、
しかもその人の考え方や品格、性格や行動の源泉であると
思われるので、企業が人を選ぶ際にもっとも重視す
るということは、合理的で納得のいくことだと思います。

ちょっと乱暴な言い方をすると、資格や専門知識なんてものは、
入社させてから1年や2年くらいカンヅメ密封状態にして
詰め込ませてしまえばよいし、体力のない奴なら訓練場でも
作ってシゴけばいいと思います。

しかし人間性は簡単に変えることはできません。

20数年程度の時間をかけて醸成されてきたものなので、
それを変えていくのは非常に困難だと思います。

お客様の前に出して恥ずかしくない人物か、
組織の中でうまくやっていける人物なのか、
この学生が入社後に仕事で失敗したときに、
(面接官が)上司として責任を取ってやりたいと思える人物なのか、
将来部下に尊敬される上司となれそうな人物か、・・・etc。

面接官は、ちょっと頭がいいだけの学生よりも、
ちょっと見てくれがいいだけの学生よりも、
人として高い評価に値する人間性を有する学生を
選びたいんだと思います。

面接官は学生に対しいろいろな質問をしながら
「じ~~っと」こちらを観察してきます。

学生との会話の内容から学生の顔つきや話し方、
学生のもつ雰囲気などあらゆる情報から、
五感をフルに活用して目の前にいる学生のもつ
「人間性」を、「勝手に」判断しているのだと思います。

ですから、面接官の質問に対してなんと答えれば正解なのか、
これは言ってはいけないことなんじゃないか、
といったことは基本的にはありません。

面接官は会話のやりとりと学生の雰囲気を通じて、
その背景にある学生の人間性をじっくりと観察しているんです。